『あなたのためのショコラショー』内山 純|感想レビュー&おすすめの人

読書

恥ずかしながら「ショコラショー」というタイトルを目にした時、私は「ショコラのショータイムのお話」だと思っていました…笑

実はフランス語でホットチョコレートという意味でした。

今回ご紹介するのは、内山 純さんの小説『あなたのためのショコラショー』。

『魔女たちのアフタヌーンティー』に続き、読後に前向きな気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。

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作品紹介

  • タイトル:『あなたのためのショコラショー』
  • 著者:内山 純
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日:2025/5/23
  • ジャンル:お仕事小説、食べ物小説、ヒューマンドラマ
  • ページ数:288ページ(私は2日で読了しました)

あらすじ(ネタバレなし)

40歳を迎えた八重樫靖羽は、長年の専業主婦生活を終え公益財団法人で働き始めます。

慣れない職場に戸惑いながらも家族や仲間に支えられ少しずつ成長していく主人公と、その周りの人々の成長も描かれています。

物語の中にたくさんのチョコが出てきて、それが人々に勇気を与え、心を癒してくれる物語です。

感想レビュー①「個」を大切にするということ

私が特に心に残ったのは「個」を大切にして、むやみに他人と意見を合わせる必要がない、というシーンです。

私は普段周りの人の目が気になり、自分の意見を言わず他人に合わせてしまいがちです。そうしないと仲間外れにされるし、それが周りの人と上手く関係を築ける処世術だと思っていました。

というか、残念ながら現代の日本ではまだそれが処世術として通用してしまいます。

なぜなら、日本はまだ「村社会」で「和」を重んじる風潮があるからです。

でも、この作品を読んで「自分を押し殺さないで、自分の中に芽生えた感情や意見、アイデアを大切にしたい」と感じました。

私はこれまで周りの人に合わせることが多かったので、いきなり自分の意見をドーンと主張するのは難しいかもしれませんが、少しずつ自分なりに周りの人に意見を言えるようになったら良いな、と思います。

感想レビュー②物語にちりばめられたチョコレート

この作品にはたくさんのチョコが姿形を変えてちりばめられています。

読み進めるたびにチョコの優しい甘さや香りが思い出されて、甘党の私はたまらなかったです。

家にチョコがなかったら、たまらず買いに走っていたと思います。

仕事のことや家族、周りの人の問題など様々な問題をチョコを絡めながら解決していく様子にほっこりしつつ、人生の苦さや現実も描かれたシーンもありチョコレートのように甘くほろ苦いストーリーで、甘すぎない余韻が残るところも魅力でした

まずはチョコは必須です!!本を読む前に必ず準備してください!!

この本を読んでいると私が言っている意味が必ず分かると思います。

飲み物はホットチョコレート(ショコラショー)かお手軽にいくならココアがおすすめです。

バンホーテンのココアは作中にも出てきますので特にお勧めです。

  • 周りに合わせすぎて自分を出せないと感じている人
  • 優しいストーリーで前向きな気持ちになりたい人
  • チョコレートが好きな人
  • 内山純さんの『魔女たちのアフタヌーンティー』が好きだった人
  • 「お仕事小説」や「癒し系ヒューマンドラマ」が好きな人

内山純さんの今回の作品は「個を大切に」というメッセージが伝わってきて、前向きな気持ちになれるとても素敵な作品でした。

皆さんはどんなチョコが好きですか?

ぜひ、チョコをおともにして癒されながら本を読んでみてくださいね。

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