本屋で見かけた瞬間、「絶対にお茶を片手に読みたい!」と思った一冊です。
そんな『魔女たちのアフタヌーンティー』の小説レビューをしていきます。
『魔女たちのアフタヌーンティー』ってどんな小説?(作品紹介・あらすじ)
作品紹介

- タイトル:『魔女たちのアフタヌーンティー』
- 著者:内山 純
- 出版社:角川文庫
- 発売日:2024/2/22
- ジャンル:癒し系、ヒューマンドラマ
- ページ数:304ページ(私は一気に読んだので1日で読み終えました)
あらすじ(ネタバレなし)
仕事に行き詰まった女性が出会ったのは、白金台で開かれる不思議なお茶会。
紅茶やスイーツに囲まれながら交わされる会話は心をほぐし、新しい一歩を踏み出す力をくれます。
心に残ったシーン・教えてくれたこと
《私たちは時にぶきっちょだ。身近な人にほどうまく伝えられず、すれ違う。きちんと言葉を発するには、小さくてもいい、強い勇気が必要なのだ。》
内山純『魔女たちのアフタヌーンティー』角川文庫,2024,293項
この言葉を読んだとき、私は自分の反抗期を思い出しました。
本当は家族のことを大切に思っているのに素直になれずに強い言葉をぶつけてしまったり、冷たい態度を取ってしまったり…。
後から「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう」と後悔するのに、素直な気持ちはなかなか伝えられませんでした。
あの時に「小さな強い勇気」を出して素直な言葉を伝えられていたら、もっと楽に、もっと温かい関係を築けていたのかもしれません。
この一文は、そんな後悔にそっと寄り添ってくれるように感じました。
大人になってからも学生の頃と同じように自分の気持ちを素直に表せない時があるので、その時はこの言葉を思い出そう、と思いました。
星評価レビュー|食べたくなった度・ほっこり度
総合評価
食べたくなった度 | |
ほっこり度 |
小説のタイトル通り食べ物のメインはアフタヌーンティーです。
お茶会で出てくる紅茶、ティーフーズ、食器までもが繊細に描写されていて読み手にどんな雰囲気でお茶会が行われているのか伝わってきます。
「紅茶もティーフーズも全部食べてみたい…」という気持ちが止まりませんでした。
アフタヌーンティーのお作法も作中に出てきます。「アフタヌーンティーにそんなお作法があったとは!」と目から鱗でした。
ストーリーとしては悲しい内容もあったので悲しくて個人的なほっこり度としては下がってしまいましたが、読了した後は前向きな気持ちになれる内容の本でした。
おすすめの読書のおとも
ぜひ紅茶とスコーンを用意してお楽しみください♪
クリームやいろんな味のジャムがあるとさらに楽しいと思います。
本を読んでいると必ず飲みたくなるし食べたくなるので必須の読書のおともです!
まとめ
身近な人に素直な気持ちを伝えることって、簡単そうで難しいですよね。
この小説を読んで、私は「小さな強い勇気を持つこと」の大切さを改めて感じました。
皆さんは大切な人に自分の気持ちを伝えられていますか?
ぜひこの本を読んで、自分の心と向き合ってみてくださいね。
きっと紅茶を飲みながらページをめくりたくなると思います。
そんな素敵な小説でした。